駅に行く時に通る藪に、よく話しかけていたお気に入りの木がある。
薮が丸ごと伐採されていて、ちょうど切られる前を通りかかった。
その木は、枯木を抱えるようにして生えていて、まるで形が生き物みたいで、ある時話しかけられた気がした時から、親近感が湧いてそこを通る時には必ず挨拶していた木だった。
まだ生きてるのに一方的に切られるショックと寂しさ。
(世の中ではこおいうことは五万と起きているけど)
駅へと行く通りかがりの人が、そこに薮があったことは覚えていても、その木自体を覚えている人はいないだろうから、話を長年聞いてもらったお礼に、そのうち描いてあげたいと思う。

