千葉県にある介護施設に、一枚の絵を招いていただいた。
私の描いた他の絵も飾ってもらっていたんだけど、それを気に入ってくれていた利用者さんは、「この絵を見ると元気になるんだよ。」そんな風に言ってくれていたそうだ。
それで、”他にも飾りたい!”という要望をもらって、あれよあれよと今回の絵が門出を迎えることになった。
可愛くて、元気で、明るい施設長さんと挨拶を交わして、職員さんにも手伝ってもらいながら、大きな施設の中へと運び入れると、
絵が運ばれて取り付けられる様子に、職員さんや利用者さんは、目をキラキラさせて嬉しそうだった。
私は介護の経験はないけど、介護の現場の話は何度も聞かせてもらっている。
仕事の中では、悔しいことも辛いこともたくさんある。
そこには死もあるわけで、その人の、人生の最後にそばにいた人となることもある。
だから、なんというか、利用者さんに対してすごく優しくあろうとしているし、そうでありたいと頑張る、綺麗事だけではないから葛藤もあるわけで、
勇敢で優しくて、簡単な忍耐ではできない、本当に頭の下がる、心から尊敬できる仕事で、私には職員さん一人一人が眩しく見えた。
そんな職員さんたちが、絵を喜んでくれている姿は、
心からありがたいと思う。
この絵は、2024年のシャカイノアート主催『それって恋だね展』のアートライブで描いた絵。
それは、私の大切な人に思いを届けたくて、語りかけとともに描いた絵だ。
あの時一人のために届けた絵が、今、多くの人の心を元気にしてくれる。
廊下に飾られたこの絵の前を通るたびに、おじいちゃんおばあちゃんも
きっと心が明るくなったり、元気になると思う。
私が帰る時に、
おばあちゃんが遠くで手を振ってくれたので、私もいっぱいの手を振り返した。
もう、会うことはないかもしれないけど、あのおばあちゃんがいつまでも心が明るくて元気でいられますうに。
絵を展示する機会をくれた私の一番のファンに感謝を込めて。
ありがとう。
2026年3月29日



