千葉県銚子市からマヨン山へ届く火

千葉県銚子市にある、地球が丸く見える展望台。
そこに、日比友愛の碑があります。
碑文には、第二次世界大戦中、不幸にして戦火を交えた日本とフィリピン両国の民族と民族が互いの恩讐をこえて、
永く世界の平和を祈念するために、昭和33年6月に建てられたものだそう。
この斜塔は友愛の浄火をかたどったもので、炎の先端は遠く洋上3,000kmのフィリピン、マヨン山(マニラ富士と呼ばれています)に向って建てられていた。
訪れたこの日は晴天の空のもと、マヨン山へ向かいのびる塔の先端はギラギラと輝いていて、今もその祈りが健在であることを強く感じた。
ここへ訪れる人たちが、幾重にも祈りを込めていったんだろう。

 

撰文 尾﨑士郎より。

 此処に、われ等が恩讐を絶する日比両国の戦友百数十万の霊を慰むるための記念塔を立てる。

 悲しき歴史の運命について、われ等は今日言うべき言葉もない。

この儚き民族の夢の影もなく消えていったあとに、祖国の難に殉じて倒れた魂の、声なき声を、わ

 れ等は心の底に聴く。希うところは、唯、この微かなる響きを透して、あたらしき民族の生命の芽生

 えんことのみである。

 愛情の最後の一滴を捧げつくして、侘しく滅びていった同胞の御霊よ。

 此処に永恒をつらぬく悲しき思いを、世界平和を築く荘厳なる理想と抱負に託して、こころしずかに

 眠れよかし。

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