「自由に生きる」ことと「クリエイティビティ」は、ほぼ同義語とみなしていいだろう。
本当のクリエイティビティは、誰かの期待や「こうあるべき」という枠組みから完全に自由になったときにしか生まれない。逆に言えば、クリエイティビティを真剣に追求すればするほど、必然的に「自由に生きる」ことになる。
なぜなら、創造するってことは
誰も歩いたことのない道を歩くこと。
「正解」を捨てて「自分の答え」を作ること。
失敗を恐れず、何度も壊して作り直すこと。
他人と比べる基準を失うこと。
村上春樹は朝4時に起きて10時まで小説を書いて、午後は走ったり泳いだりして、夜10時に寝るという、めちゃくちゃストイックな生活をしていたそうだ。でも彼はそれを「最高に自由な生き方だ」と言い切る。なぜなら、誰にも邪魔されず、自分の世界を自分のルールで作り続けられるから。
カート・コバーンのように、自由を追い求めすぎて燃え尽きてしまう人もいる。一方で、宮崎駿のように80歳を超えても「まだ作りたいものがある」と言い続ける人もいる。
共通しているのは、どちらも「自分のクリエイティビティに正直であること」を最優先にしている点だ。社会のレールから外れても、貧乏でも、理解されなくても、「これを作りたい」「これを見せたい」という衝動に従って生きている。
自由に生きるって、実はすごく怖い。
責任は全部自分に降りかかるし、誰も褒めてくれないかもしれないし、明日食べていける保証もない。
でもクリエイティビティがある人は、その恐怖よりも「作らずにはいられない」という衝動のほうが強い。だから結果として、誰よりも自由に、誰よりも自分らしく生きることになる。
結局のところ、
クリエイティビティを殺さずに生きるということは
＝誰にも縛られずに生きる
＝本当の意味で自由に生きる
これ以上シンプルな方程式はない。
あなたが今「自由に生きたい」と思っているなら、それはもうクリエイティビティの種が芽吹き始めている証拠かもしれない。あとはそれを水やりして、守って、育てて、どこまで伸びるか見てみるだけ。
怖くても、いいじゃない。
本物の創造は、いつも恐怖の向こう側から始まるから。
