私のアート活動の名称にも由来するニジットとは、心を無にしてロックされた瞬間に現れる純粋な創造の力をそう呼んでいる。
それは、日常の雑音や固定観念から解き放たれた潜在意識が、鍵を外すように湧き上がるエネルギーそのものをいう。
明かな変性意識状態で、ゾーンに入るとか、フロー状態とも呼ばれている状態だ。
でも私はあえてそれに名称をつけた、つけたというより自然とそう呼んでいた、というのが正しい。
特異な意識状態でまるで動かされるように走る筆やアート感覚は、この上なく心地がいい。
何か高次元の意識と繋がっている、そう感じずにはいられないほどのイメージがエネルギーとなって流れ込む。
それは地球、宇宙、生命の神秘としか言いようがない、
全ての偽りの霧を払う、真実の光を灯す眩しいイメージばかりだ。
この感覚は、誰もが内に秘めた「本当の自分」自由への第一歩となる意識状態なのではないかと考えている。
色や形は波であるのは間違いない。
それを見ること、感じることはその波に共鳴することになる。
私自身、自分の描いた絵など人に見せるなんて
本当はすごく抵抗がある。
まるで頭の中や裸を丸裸にされて覗かれている気分で無性に恥ずかしく隠したい気持ちだ。
でも、何度も人に作品を見て「勇気づけられた」、とか「癒された」、「感動した」、などと感想をいただくことで
もしも、表現したものが誰かの役に立つことができるなら、裸を見てもらおうと
勇気を出して公開している。
ニジット
いつかワークショップなどを開いて、集中力、潜在意識へのアプローチ方法を鍛錬する方法などを伝えられればなと思っている。
ニジットアートでは、
『答え』じゃなくて『問い』を、
『装飾』じゃなくて『鍵』を、
『見せる』じゃなくて『思い出させるもの』
純粋なエネルギーがそのまま形になったものだから、描く人も見る人の心のロックも自然に外して自然に戻ることができる。
何かが音を立てて崩れる瞬間を体験するかも知れません。
目次
