2022年10月1日、2日
広島県宮島で行われた写生大会。海にそびえるように建つ朱い大鳥居は3年前から修復工事のため鉄骨とネットで覆われていました。そんな厳島神社がある宮島を舞台にした”難易度が高すぎるにでは?”とSNSで話題になっていた「宮島写生大会」
”難易度が過去最高レベル”という話題をネットニュースで目撃して、おもしろそう!とアンテナに反応したので、すぐに広島へのエアチケットを予約して写生大会に参加することに決めました。
宮島写生大会に関しての情報をお伝えします。
宮島写生大会
世界遺産にも登録されている宮島、この歴史ある美しい島での写生大会は、今回99回目。
歴史ある島には歴史を重ねる写生大会があることは、芸術の観点からも注目すべき行事だったようです。
機会があれば、ぜひ参加してみてください。
参加方法/受付場所
大会は広島電鉄宮島線「広島宮島口」を降りてすぐにある船乗り場から船に乗り宮島へ渡ります。
特に改札やチケット売り場がなく、人の流れのままにそこにある船に乗るという感じで、係りの人もどうぞ〜と招いてくれるので、え?乗っていいの?と思いますが、さっと船に乗り込んで大丈夫です。
乗船時間は約10分、船内、デッキから望む宮島の景色や対岸の景色を楽しむことができます。
宮島はかなり人気の観光地なので、島散策をするのであれば混み合う前に早めに島へ渡るのがオススメです。
宮島へ到着し船乗り場を降りたところに受付のテントが設営されているので、そこで受付し画用紙をもらいます。
ちなみに参加費は無料で画用紙が1枚もらえます。(2枚目以降は1枚50円で販売)
事前予約もいらないので誰でも参加できる感じです。
受付時間は9時から、15時まに受付へ作品を提出となっています。
※参加日によって提出時間が異なる場合があるので注意して下さい。
写生ポイント
大会中写生するものは宮島であればどこでもいいとのことです。
ちなみに、大鳥居の他にも宮島には歴史的建造物も多く、たくさんの写生ポイントがあちこちにあります。
味のある商店街、海辺、山の景色、五重塔、厳島神社、大聖院、紅葉谷側に沿って広がる庭園、奇岩や巨岩のアーチなど、画家にとって大好物が詰まっています。
また、島内にはロープーウェイや水族館もあったりと1日滞在しても足りないほどの見所がありますので、たっぷり時間をとっていい写生ポイントを見つけて下さい。
鹿に注意
ということで、お目当ての大鳥居を描く場所を探していると、あちこちに野生の鹿がお散歩していてめちゃめちゃかわいいです。
人慣れしているようで逃げずにこちらをじーっと見てきます。
食べ物を食べたり、荷物を地面へ置いておいたりすると鹿が餌を求めてツンツンしにきますので大事な荷物があるなら気をつけてくださいね。
大会当日も、お知らせの紙を食べられてしまったり、絵の画用紙をたべられて穴があいてしまった方なんかもいたみたいです。
写生中の注意点
さぁ。
いよいよ場所を決め描き始めます。
筆者は修復工事中の大鳥居を描きたかったのと、日陰を選びたかったので、五重塔、厳島神社をぐるりと越えた西松原から大鳥居を捉えて描きました。
日中描くことになるので日焼け対策はしっかりとですね
使う道具は、鉛筆とアクリル絵の具。
水を使うので、手洗い場など近くにあると水換えの時にとても便利です
まずは簡単にデッサンを鉛筆で書いていきます。
絵の具をのせてしまうと消えちゃうので、なんとなくバランスを確認していくくらいの書き込みで書いてます。
島内のお店には食べ歩きができるようなお店がたくさんあり、名物の穴子丼やカフェ、お昼ご飯はどこで食べようかなぁ〜とのんきに考えていましたが、実際描き始めると時間が足りない!!
食事をする時間は全くありませんでした。
唯一、受付を済ませた後にゲットした牡蠣カレーパン。これが私の写生大会エネルギーの源となってくれました。
牡蠣が丸ごと入っており、広島を味わえるめちゃめちゃ美味しカレーパンでした。
”腹が減っては戦はできない”ということわざ通り、食べ物をゲットしておくことをお勧めします。
宮島での食べ歩き名物をゲットしよう
時間が迫る中、まだ描いていきたい工程は残っていましたが途中にし、15時ぴったりに絵を提出し始めての写生大会を終えることができました。
時間配分には気をつけよう
どうして時間が足りなくなったか?
・外で描くため、風の影響で絵具の乾きが早くて筆がうまく滑らなくいつもより描くのに時間がかかった
・話題の写生大会だったため、メディアの取材を受けたりと手を止める場面も多々あった
・絵を描いていく手順、レシピを構成するのに迷いがあったため、修正に時間がかかった
・初めての外での絵描きに勝手が掴めてなくて効率が悪い部分があった
ということで、宮島写生大会は初めての写生大会参加となりましたが、雄大な景色と歴史的建造物を楽しめる最高の経験となりました。
来年は100回目の開催、これからも芸術の歴史を重ね、由緒ある写生大会となっていくことでしょう。