長瀞の岩畳

東京から車/電車で1時間~2時間弱
埼玉県長瀞町。

関東山地から九州まで、約840kmにわたって続く三波川帯の東の端に秩父、長瀞の岩畳はあります。三波川帯の岩石は、秩父帯や四万十帯の岩石の一部が、約8500万年~約6600万年前(中生代白亜紀)にプレートとともに地下20 ~ 30kmの深さに引きずり込まれ、圧力と熱による変成を受けてできました。このときの強い圧力により、雲母のような鉱物がつくられ、薄いパイ生地のように剥がれやすい片理を持つようになりました。地下深くの岩石を地表で観察できるので、「地球の窓」といわれているそうです。


岩畳は、結晶片岩の板のように剥がれやすい特徴である「片理(へんり)」(水平方向)と、地下深くから隆起した際にできた割れ目「節理(せつり)」(垂直方向)、そして荒川の侵食がつくった地形で、地表に現れた模様がなんとも芸術的で、壮大な模様にしばし心を射抜かれたような迫力を感じます。

荒川の川底であったときにできたポットポール



途方もない長い年月と、地のエネルギーが生み出したものが、そっとそこに何気なくあることに
自然の大きさと、人の考えの小ささに、本来のありかたを映してもらったような気がしました。

ポットポール

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