お餞別

アフリカ旅を前に、母と妹からそれぞれお餞別だよって1万円ずつ渡された。
父は闘病中なので医療費が今すごく圧迫している中、
妹も決して余裕なんて1ミリもない生活の中、
その1万円のありがたみは、その額をゆうに越えていました。

「お土産買ってきてね」

とにこにこ笑う二人はどこか心配な気持ちもあるだろうなぁというのは見ていたらわかる。

お土産を買ってちゃんと帰ってくるという、契りみたいなものをそのお餞別に見た気がして、またひとつ、身を引き締めるような律する心を整えることができました。


本当にありがたいです。

お餞別とは、
送り出す側が送る相手に対して感謝の気持ちやお礼を述べるために贈るものです。
主に異動や退職などで職場や地域から離れる人に対して贈られます。
餞別は物品や金銭のほかにも、花束や手紙なども含まれます。また、餞別を贈る際には一般的に金銭の額面や、相手の関係性や地域の慣習によって異なる範囲で贈ることが一般的です。餞別を贈ることは、送り出す側の感謝や心遣いを伝え、送られた側の新しいスタートを応援する意味があります。
平安初期に記された『土佐日記』にも、餞別の習慣があったことが記載されているそうで、この習慣が、日本の文化となって今につながっているのは面白いです。

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